<講座のねらい>
最近の脳科学は、脳はコンピュータとは似ても似つかない、柔らかくて自由なシステムだということを明らかにしてきています。曖昧な図形を見せられた人が、それが人の顔だと気付く時、、脳全体にわたってニューロンの同期活動が見られます。脳は、環境と生き生きと相互作用しつつ、常に動的に文脈を切り替えて行く、しなやかな臓器なのです。新たなアイデアを思いついた時に、私たちの脳の中では何が起きているのでしょうか? 創造性を生み出すのに適した環境は、どのようなものなのでしょうか? 最新の脳科学、認知科学の成果を紹介しつつ、私たちの脳の創造性の秘密に迫ります。
茂木健一郎(もぎけんいちろう)
1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー。東京工業大学客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。 主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『生きて死ぬ私』(徳間書店)、『心が脳を感じる時』(講談社)がある。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究している。
日 時 2001年10月23日、11月6日、11月20日 (いずれも火曜日)
全3回 18:30 ~ 20:30
受講料 会員7,800 円 一般9,300 円
入会金不要 受講料には消費税5%が加算されます。
場所 新宿住友ビル48階 朝日カルチャーセンター(申し込みは4階受付)
お問い合わせは
朝日カルチャーセンター 03-3344-1945(直通)まで
受講受付専用ダイヤル
03−3344−5450 時間 午前10時半〜午後5時
インターネットからも申し込みができます。
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上は「公式」の情報ですが、今回は、半年くらい前に、ドゥルーズとかのフランス現代思想の本質が「判った」と思えた瞬間の感動をもとに、人間がいかに自分の固定的な認知バイアスにとらわれずに「しなやか」に生きることができるか、創造性を巡る最近の脳科学の進展を参照しつつ、みなさんとかんがえて行きたいと思っています。土曜日が私の都合でダメだったので、火曜日になってしまいましたが、ぜひいらしてください!