(c) 茂木健一郎 2001 (c)朝日カルチャーセンター 2001
<講座のねらい>
笑うことは、人間の最も高度な知的活動の一つです。笑う時、脳の中では何が起きているのでしょうか? 洗練された笑いは、なぜ、人を感動させるのでしょうか? 日本が誇る古典芸能である落語は、人間とは何かという問いに対する一つのアプローチです。イギリスのコメディーは、科学を始めとした様々な分野で世界をリードしてきたイギリス的知性の本質と結びついています。本講座では、落語や現代イギリスのコメディーの実例(Monty Python, The Fast Show, Fawlty Towers, Steve Cooganなど)をビデオで紹介しつつ、脳科学の知見と照らし合わせて、笑いを通した人間探究の可能性を探ります。講座の第一回では、新進落語家の川柳つくしさんをゲストにお迎えします。
(茂木・記)
<講師紹介>
川柳つくし(かわやなぎ・つくし)
長野県出身。早稲田大学卒業後、会社勤務を経て、今日最も玄人筋を唸らせるカルト落語家と言われている川柳川柳師匠に入門。川柳師匠の唯一の弟子として、現在寄席等で活躍中。独特の生かした新作落語と、新感覚のパフォーマンスで注目を集めている。
茂木健一郎(もぎけんいちろう)
1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー。東京工業大学客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『生きて死ぬ私』(徳間書店)、『心が脳を感じる時』(講談社)がある。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究している。
日 時 2001年8月18日、9月1日、9月29日 3回
いずれも土13 :00 〜15 :00(9 /1 は15 :30 〜17 :30 )
受講料 会員8,100 円 一般9,600 円 受講料には消費税5%が加算されます。
場所 新宿住友ビル48階 朝日カルチャーセンター(申し込みは4階受付)
申し込みは
朝日カルチャーセンター 03-3344-1945(直通)まで
インターネットからも申し込みができます。
Qualia Magazine 「笑いについて」 第1回 「笑いとリアリティ」
Qualia Magazine 「笑いについて」 第2回 「笑いが悲劇に転ずる時」
川柳つくし
"Ted" and "Ralph" in the Fast Show
The Fawlty Towers