(c) 茂木健一郎 2000 (c)朝日カルチャーセンター 2000
講師 ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー 茂木健一郎
<講座のねらい>
脳科学は、感覚や運動といった脳機能を一つ一つ解明する時代から、脳全体をシステムとして見る時代に突入してきました。このような脳科学の現代的展開の中で、「私」の心の見取り図が次第に浮かび上がってきています。「私」という存在の背後には、環境といきいきと相互作用しつつ、一回性の出合いを意味のある人生の物語へと編み込んでいく脳の精妙なシステムがあります。脳科学や認知科学の新しい展開により、従来は文学や映画でしか扱えなかった人間性の探究までもが視野に入ってきました。本講座では、最新の脳科学の知見を御紹介しつつ、脳から見た「私」の見取り図を描いていきたいと思います。
(講師・記)
<講師紹介> 茂木健一郎(もぎけんいちろう)
1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー。東京工業大学客員助教授。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)、『生きて死ぬ私』(徳間書店)、『心が脳を感じる時』(講談社)がある。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究している。
日 時 2000年10月2日、10月30日、11月20日、12月4日、12月18日
(全5回)月曜日 18:30 〜20:30
受講料 会員 12,500円 一般 14,000円(入会金不要) 受講料には消費税5%が加算されます。
場所 新宿住友ビル48階 朝日カルチャーセンター(申し込みは4階受付)
申し込みは
朝日カルチャーセンター 03-3344-1945(直通)まで
インターネットからも申し込みができます。
*捕足
朝日カルチャーセンターでの「脳と心」のレクチャーも今回で3回目です。連続で来られる方もいらっしゃるので、毎回新しいネタを用意するように苦労しています。Powerpointやビデオを使った、audio visualなレクチャーをするように努めています。イメージとしては、脳と心についてのテレビシリーズを作るとしたらこんなマテリアルがいいのではないか、そのようなコンテンツを用意するようにしています。また、毎回自分にとっても新しいことをなるべく話すようにしています。今回もどんな展開があるか、自分でも良くわからないのですが、エクサイティングなものにしたいです。