講師: 脳科学者
茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)
1962年生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京工業大学客員助教授。東京芸術大学非常勤講師(美術解剖学)。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学理学系大学院物理学専攻課程修了。理学博士。主な著書に『脳と仮想』(新潮社)、『脳内現象』(NHKブックス)、『意識とはなにか』(筑摩書房)、『スルメを見てイカがわかるか!』(角川書店、養老孟司氏との共著)、『脳内現象−<私>はいかに創られるか』(NHKブックス)、『脳と仮想』(新潮社)などがある。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究している。
小説家
島田雅彦(しまだ・まさひこ)
1961年生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。83年『海燕』に「優しいサヨクのための嬉遊曲」を発表し、注目される。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞受賞、一躍文壇の寵児となる。『彼岸先生』で第20回泉鏡花文学賞受賞。『天国が降ってくる』福武書店、『夢使いーレンタルチャイルドの新二都物語』講談社、『預言者の名前』岩波書店、『内乱の予感』朝日新聞社、『子どもを救え!』文藝春秋、『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』新潮社、『ネコのヒゲは脳である』養老孟司との共著・朝日出版社、『快楽急行』朝日新聞社ほか多数。
講座の内容 脳は、人間の豊かで複雑な生を支える臓器です。脳科学は、人生で起こる様々な「一回性」のできごとに対して脳がどのように対応するのかを、様々な手法で明らかにしつつあります。一方、文学は、人生のさまざまなニュアンスを映し取るリアルな鏡として発達してきました。すぐれた文学作品に顕れる人生の諸相は、脳の働きについて考える上でも大切なヒントを与えてくれます。 本講座では、古今のすぐれた文学作品に取材し、そこにあらわれる人間の認知プロセスの問題を明らかにするとともに、最新の脳科学の知見を紹介しながら、文学と脳科学のエキサイティングな境界領域を探ります。第4回(12/16)には作家の島田雅彦氏をお迎えし、文学と脳の関係について対談します。 (茂木記)
日時
10/21、 11/4、 12/2、 12/16、1/13
金 18:30〜20:30
受講料(税込み): 5回 会員 14,170円
一般 16,800円
(途中回からの参加も可能です)